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放課後等デイサービスまなびのは、
《言葉の力》と《人間関係づくりの力》を育む「まなびの場」です。
前項の続きになりますが、対話によって、「なるほど、そう考えればいいのか」「自分も同じように思っていた。同じ考えの人がいて安心した」「自分は人と違う変わった(個性的な)考え方をするんだな」「自分は多くの人と同じような感じ方をするんだな」など、新しい気づきを得ると、新しい自分に上書きされます。
自分をアップデートすると言ってもいいでしょう。
これが「対話」の値打ちです。人間は、自分の中にない価値観と出会わなければ成長できません。
「成長」=「変容」(これまでの自分から変わること)であり、これを「学び」といいます。
「学び」で最も大切なのは、自分をアップデートする方法を身につけることです。
対話の相手は、目の前にいる生身の人間でなくても、歴史上の偉人、小説の登場人物や作者、記事の筆者など、ものの見方や考え方にふれることのできる人なら大丈夫です。学校の一斉授業で友達の発言を聞いているときも、その人からの影響で新しい気づきがあり、自分が成長するきっかけになれば、心の中で対話が成立していると言ってもいいと思います。
苦手なことを苦手だと言えること、嫌なことを嫌だと言えること。自分の弱いところをさらけ出して相手に対して素直に向き合うこと。これができないと相手も心を開いてくれません。(前項で述べた「自己開示」です)
それではよい対話が生まれず、まなびのチャンスを逃してしまう、言い換えれば、学力も身につきにくいのです。
学力とは、暗記やドリルによって身につくスキルだけではありません。
学校教育法第30条に、学力の3要素が次のように規定されています。
(1)基礎的・基本的な知識・技能。
(2)知識・技能を活用して課題を解決するために必要な思考力・判断力・表現力等。
(3)主体的に学習に取り組む態度。
暗記やドリルによって身につくスキルは(1)に分類される力です。
学校で身につけた知識やスキルで一生やっていけるような時代はとっくに終わっています。
今、求められる学力は、「学んだ力」ではなく、「学ぶ力」です。
今自分たちが考えるべき課題は何かに気づき、それを協働して解決できる力、将来にわたって自分や社会を向上させ続ける力です。
自己開示し、素直に人の話を聞き、自分をアップデートし続けていく力をこそ「学力」というのです。
このように、学力と人間関係づくりの力は、とても近い関係にあります。虚心坦懐に課題や人に向き合い、素直に自己開示できる子ども、人との対話をとおして成長できる子どもに育ってほしいと思います。
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